むくちなかみさまがおとをすててかたむいた
なきむしよぞらなみだぐんだ
つきよにきかせるのだれもしらないうた
はいいろげきじょうまどべのオリオンと

なんどだってきこえるひとりきりのつたないこえ
さびついたがっきがうなばらでげんそうをかなでてた
ゆめのなかおぼえたねいろたちをただあつめて
めぶくようにつむいだ
ほしめぐりのうたがとどかない

ほらうたってったってないた
ひとりうかんでまったおんがくさい
きみはきこえる？ロミアロミア

なんねんたってあえたおとに
まほうみたいなこいをしたり
きがつかないように

ことばをのみほしたたいくつなくにのひとが
なくしたものをさがしてた
かがみをふさいでたとけたアンティークなひび
かせいのはいきょまひるのカシオペア

なんどだってきこえるわすれていたおとのあめに
えにかいたがいこつは
ごこどなそうぞうをうめるようで

とおくなっておぼれてかすむそらはしらないまま
ふりそそぐせかいへつれていって

ねえうるんでさいたとおいくにに
はせるおもいくすんだひとみ
ほしにねがいをロミアロミア

もんをくぐって
うばいさったってあいいこうささやきをたよりに

あるくまちなみがらすびんのふゆ
どこかのえいがのようね
ほそくながいせんろのえうでさわたしにいろをつけて
ふれてすぐはがれてしまう
はかなくしずかなあさに
みつけたおとのかけら

ほらうたってったってないた
ひとりうかんでまったおんがくさい
きみはきこえる？ロミアロミア

なんねんたってあえたおとに
まほうみたいなきおをしたり
ねむるようにさめるまえに
めをとじててをあてて
おくそこのこどうをきいた
とぎれないせんりつをなもなききみへと