プラスチックの箱の中今日も泳ぐ
毎日覗き込まれては逃げ回って
私に触れたってすぐに網は破れ
またこの水溜まりへと叩きつけられる
期待なんて言葉は忘れてしまった
何も感じない日常を泳いでた
そしてあなたが目の前現れた
狭い狭い水溜まりから
あなたが私を救ってくれたの
偶然でもいいその網で
救ってくれたの
あなたが運ぶ透明な小さな袋
広い広い世界が次々見えてきた
この深い藍色はあなたの浴衣
ようよう片手に走り去る子供たち
一瞬にして花火が空染める
プラスチックの水溜まりから
出てしまうとね残された時間は
短くなるけどこの世界
見れてよかったな
狭い狭い水溜まりから
あなたが私を救ってくれたの
偶然でもいいその網で
救ってくれたの
救ってくれたの