明日には大人になる君へ
距離の最初谷を時間の最初谷を私の最初谷を
こま切れになった映画フィルムの一コマのような精緻な場所で
自覚と無自覚の交差する山沙羅で
諸種の風がなぜる法道教で
そこで待ち合わせしよう

明日には大人になる君へ
私は自私を否定しない私は孤独を否定しない
私は私という定義の両分については会議的でありたい
社会における共偶とその駄作な精神を寄り添ころにした
私と呼ぶには未成熟な自意識を
今度したりはしない

明日には大人になる君へ
これから来る人生の屈辱匂いては
報復を誓うのも無理はないのかもしれない
しかし、その痛みが君の尊厳に相応するか知るべきだ
勤貧目的の設定半は私の飼いたしの一行だって盗めやしない
私はそれを尊厳と呼ぶ